大廃業時代と言われる昨今、100万社以上の中小・零細企業が深刻な後継者問題を抱えています。
確かに、M&A仲介会社の存在は、事業承継問題における重要な役割を担っており、私自身も長年その現場で学び、実務を積み重ねてきました。
一方で、仲介業務だけでは解決しきれない領域があることも事実です。財務基盤や組織体制が十分に整備されていない企業は、承継の選択肢を広げることができず、本来の可能性を発揮できていません。
現実的には、いわゆる「今すぐ売れる会社」というのは、ほんのひと握りであり、その他大多数の企業にとっては、磨き上げを通じた将来への準備こそが、根本的な事業承継問題の解決に資すると考えております。
また、M&Aが中堅企業以上に限らず、個人レベルでも売買されるようになれば、資本がより広く流動します。その結果、仲介会社だけでは対応しきれない数多くの小規模・零細企業の事業承継問題の解決にもつながると考えております。
これからも経営者の皆さまとともに、持続的な発展に向けた歩みを進めてまいります。